こんばんは!はるいちです。
今回は、高田明和さんの著書、『HSPと発達障害』を読んだ感想と、
本の概要についてご紹介したいと思います。
こんな方におすすめの本です。
✔HSP気質の方
✔対人関係が苦手な方
✔生きづらさを感じている方
著者高田明和(たかだかずあき)のプロフィール
浜松医科大学名誉教授。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。
ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任。
『ストレスがもたらす病気のメカニズム』(角川文庫)、『魂をゆさぶる禅の名言』(双葉社)、
『敏感すぎて困っている自分の対処法』(監修苑田純子著、きこ書房)、
『 HSPとうつ 自己肯定感を取り戻す方法』(廣済堂出版)など、著書多数。
『HSPと発達障害』の目次
第1章:HSPと発達障害は似ている!?
第2章:あなたはHSP?発達障害?
第3章:HSPと発達障害・グレーゾーン
第4章:「人と違っている」ことが素晴らしいのです
第5章:「今の私のままでうまく生きる」
第6章:「生きていくのが苦しい」からの脱出
『HSPと発達障害』の要約
うつや不安、恐怖に悩まされてきた過去があり、それを克服してきた脳科学者である著者が、
何かと混同されやすい、「HSP」と「発達障害」の違いについて説明しながら、
そういった気質に苦しんでいる方々に向けて、解決するヒントを与えてくれる本です。
「HSP」の特徴
HSP=超敏感な人とは、脳科学の視点から言うと、
「脳がかすかな情報まで拾い集めるために、情報過多になり、
心身ともにぐったりして不調をきたす人たち」のことであり、
察知能力が高いHSPは、「他人に影響を受けやすい」という特徴を持っています。
他人の言動に振り回されることが多いため、空気を読みすぎて苦しむケースがあります。
「発達障害」の特徴
発達障害は、「人から言われたことをそのまま受け取ったり、
過剰な刺激がないのにもかかわらず、落ち着かない」というような特徴を持っています。
いわゆる、「脳の機能」に原因がある病であり、
HSPとは逆に、空気が読めず苦しむケースがあります。
「空気を読みすぎるHSP」と、「空気が読めない発達障害」と分類されるように、
両者は正反対のものと思われがちですが、実際のところ、
HSPと発達障害は似た症状が多く、医師でも判断が難しいと言われています。
本書から学んだこと、感想
①自分の長所を生かす方向に、エネルギーを注ごうと思いました
HSPや発達障害は、得意不得意の落差が激しいため、
生きていくうえで困難に直面する場面がたくさんあると思われますが、
これらの気質を多少のハンデと捉えて、自分の長所に目を向けようと思いました。
②人とは機械的な対応でいいと割り切ることも重要だと学びました
敏感すぎるHSPはとにかく疲れやすく、相手の言葉の裏を読みすぎる傾向があるので、
相手の言葉をもっと単純に捉えるようにし、ある程度力を抜き、
機械的に人と関わっていくことも重要だと思いました。
③「ぼんやりすること」にすごい効果があるということを知りました
HSPや発達障害の人は、頭の中に次々とやること・やらなければならないことが浮かんでくるため、
時にはぼんやりすることで、他人から影響を受けて散らかってしまった自分の心から、
本来の自分を取り戻してくれる効果があると知り、勉強になりました。
さいごに
今回は、高田明和さんの著書、『HSPと発達障害』を読んだ感想と、
本の概要についてご紹介させていただきました。
この本は、HSPと発達障害の違いについて例を使って分かりやすく説明されています。
また、自分自身がHSPなのか、発達障害なのか、それともグレーゾーンなのか、
悩んでいる方でも、脳科学の観点から作り出した「チェックリスト」も掲載されているため、
自分自身を知る上でも非常に役に立つと思います。
対人関係が苦手な方や、生きづらさを感じている方はもちろん、
子育てに悩んでいる方にも刺さる本だと思いましたし、
非常に読みやすく、簡単な本なので多くの方に読んでほしい一冊です。
著者の高田明和さんは、若い時うつで苦しんだという過去を乗り越えた経験があり、『なぜ、坐禅で「うつ」を克服できたのか?』(きこ書房)という著書も出版されています。
HSP気質を克服したい私にとって、非常に気になる一冊です。
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